本ソフトウェアは、江戸幕府(1603〜1868年)において江戸の治安維持・民政・司法・消防などを担った
町奉行の全在職者を一覧化したWebアプリケーションです。
収録した奉行は、幕府成立前後の一奉行所時代から始まり、北・南・中の各町奉行所を経て
慶応4年(1868年)の大政奉還後まで、歴代の奉行を将軍代ごとに整理しています。
KEY FIGURES
収録データの規模
一奉行所時代 7名 /
北町奉行 44名 /
南町奉行 52名 /
中町奉行 2名
合計 105名 , 対象期間 約278年間 , 将軍 15代 をカバー
江戸町奉行は、幕府が江戸の庶民地域(町人地)を統治するために設けた役職です。
司法・警察・消防・土木・衛生と多岐にわたる行政機能を一手に引き受けた、現代で言えば
警視総監・裁判所長官・市長を兼ねるような要職でした。
天正18年(1590年)頃〜
一奉行所時代
江戸入城直後、北・南の区別なく1つの奉行所が機能。正式な「町奉行」という官職はまだ存在しなかったが、実質的に同等の役割を担っていた。
慶長9年(1604年)頃〜
北・南 両町奉行所の設置
正式に北町奉行・南町奉行が設けられ、月番制(1か月交代で政務を担当)が確立。江戸の人口増加に対応するための行政機構の整備が進んだ。
元禄15年(1702年)〜 享保4年(1719年)
中町奉行の設置と廃止
元禄の繁栄期に業務増大への対応として中町奉行が置かれたが、わずか17年で廃止。北・南の二奉行体制に戻った。
慶応4年(1868年)
町奉行の廃止
大政奉還・江戸開城に伴い、幕府の行政機構が解体。町奉行制度は終焉を迎えた。
📌 月番制について
北・南の両奉行所は同時に稼働しており、奇数月は北、偶数月は南(あるいはその逆)といった形で
1か月ごとに交互に表番・裏番を務めた。表番の奉行所が訴訟などの受付を行い、裏番は繰り越し案件を処理した。
本ソフトウェアでは、各奉行を以下の4つの種別に分類し、一目で識別できるよう色分けしています。
江戸城の北側(現・東京都千代田区周辺)に置かれた奉行所。
慶長9年(1604年)頃に設置され、幕末まで続いた。
遠山景元(北任期)などが在職した。
江戸城の南側(現・東京都中央区周辺)に置かれた奉行所。
大岡越前守忠相・遠山景元(南任期)・根岸鎮衛など著名な奉行を輩出した。
元禄15年(1702年)に設置された第三の奉行所。業務増加への一時的な対応策として設けられたが、
享保4年(1719年)に廃止。在職者はわずか2名。
北・南の区別が設けられる以前の過渡期。正式な「町奉行」職が確立される前の事実上の
先駆的役職者7名を収録している。
本ソフトウェアは以下の機能を備えており、膨大なデータを直感的に参照できます。
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🗂
将軍代別セクション
初代家康から十五代慶喜まで、将軍代ごとにセクションを分割。代数・在職期間を明示し、時代の流れが一目でわかる。
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🎨
色分け表示
北(青)・南(赤)・中(緑)・一奉行所(茶)の4色でカードを色分け。種別をひと目で識別できる。
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🔍
リアルタイム検索
名前・官名・注釈などを入力すると即座に絞り込み表示。特定の奉行をすばやく探せる。
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☑
種別フィルター
ボタン一つで北・南・中・一奉行所のみを表示。比較・研究に便利。
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📊
統計バー
画面上部に表示中の人数を種別ごとにリアルタイム集計。現在のフィルター状態が常に確認できる。
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🔢
通し番号
各奉行に就任順の通し番号を付与。何代目の奉行かがカード右上に表示される。
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📅
在職期間表示
旧暦の月日・元号・西暦を併記。就任・離任の日付を精確に記録している。
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💬
著名奉行への注釈
大岡越前・遠山の金さん・根岸鎮衛など著名な奉行には補足説明を付記。
各奉行のレコードは以下の項目で構成されています。
| 項目 |
内容 |
例 |
| 氏名 |
苗字・官名・諱を含む正式名 |
大岡越前守忠相 |
| よみがな |
苗字・官名・諱の読み方 |
おおおか えちぜんのかみ ただすけ |
| 種別 |
北・南・中・一奉行所のいずれか |
南町奉行 |
| 将軍代 |
在職期間が属する将軍代 |
第八代 徳川吉宗 |
| 就任日 |
旧暦月日・元号・西暦 |
享保2年2月3日(1717年) |
| 離任日 |
旧暦月日・元号・西暦 |
元文元年8月12日(1736年) |
| 注釈 |
著名な事績・特記事項 |
大岡裁き・享保の改革を支えた名奉行 |
📌 日付の表記方針
月日はすべて旧暦(太陰太陽暦)で記載し、括弧内に新暦(グレゴリオ暦)年を付記しています。
旧暦と新暦の変換で年をまたぐ場合は「(1703年)」のように西暦年のみを示しています。
人名は「苗字+官名+諱」の順で記述しています。
江戸260余年の歴史のなかで、特に著名・注目される奉行を紹介します。
大岡越前守忠相
南町奉行 / 享保2年〜元文元年(1717〜1736年)
第八代将軍・徳川吉宗の享保の改革を支えた名奉行。
「大岡裁き」として民衆に愛された公平な裁判で知られ、
町火消制度の整備にも尽力した。約19年という長期在職。
遠山左衛門尉景元
北→南町奉行 / 天保11年〜嘉永5年
「遠山の金さん」として時代劇で広く知られる。
北町奉行(1840〜43年)と南町奉行(1845〜52年)を歴任した
異色の経歴を持ち、天保の改革期に活躍した。
根岸肥前守鎮衛
南町奉行 / 寛政10年〜文化12年(1798〜1815年)
随筆集『耳袋』(みみぶくろ)の著者として有名。
江戸の風俗・奇聞を丹念に記録した文人奉行で、
約17年にわたる長期在職は南町奉行最長クラス。
板倉四郎右衛門勝重
一奉行所時代 / 天正18年〜慶長5年(1590〜1600年)
徳川家康が江戸入城した直後から仕えた、
江戸町奉行制度の草創期を支えた人物。
後に京都所司代を務め、幕府の行政整備に貢献した。
小栗豊後守忠順
南町奉行 / 文久2年〜12月(1862〜1863年)
幕末の外交・財政・軍制改革で活躍した幕臣。
南町奉行は短期在職だが、後の勘定奉行・外国奉行としての
活動も含め「幕末最後の幕臣」と称される。
筒井和泉守政憲
南町奉行 / 文政4年〜天保12年(1821〜1841年)
南町奉行最長在職者のひとり。約20年間にわたって
奉行を務めた。文政〜天保期の江戸の行政を長期にわたって
安定的に担った人物。
本ソフトウェアのデータは以下の規則に基づいて記述されています。
| 項目 |
規則 |
| 月日 |
すべて旧暦(太陰太陽暦)で記載。新暦年は括弧内に補記。 |
| 人名の順序 |
苗字・官名(受領名)・諱(いみな)の順で記述。 |
| 閏月の表記 |
「閏2月」「閏8月」のように明示(例:寛文7年閏2月)。 |
| 在職年不詳 |
一奉行所時代の初期など、確実な年月が不明な場合は「(在職年不詳)」と表示。 |
| 特記事項 |
「町奉行並」「官位なし」など通常と異なる任用形式は注釈欄に記載。 |
| 重複在職 |
同一人物が複数回在職した場合(例:遠山景元)はそれぞれ独立したレコードとして収録。 |
⚠ データの出典・精度について
本データは江戸幕府の公文書・藩政史料に基づく歴史研究を参考に構成しています。
就任日・離任日については史料によって記述が異なる場合があります。
また、一奉行所時代の初期については資料が乏しく、生没年・在職年が不明な人物も含まれます。