意思疎通困難者向けAAC日本語語彙ガイド

拡大代替コミュニケーション(AAC)機器のための必須日本語語彙探索ツール

はじめに

このアプリケーションは、「意思疎通困難者向け拡大代替コミュニケーション(AAC)機器における必須日本語語彙の包括的指針」レポートに基づき、AAC機器開発や支援に役立つ情報を提供します。

発話や読み書きに困難を抱える方々が、効果的に意思を伝えられるよう支援することを目的としています。ここでは、基本的な要求だけでなく、社会的な交流や感情表現を豊かにするための語彙の重要性を強調しています。

「やさしい日本語」の原則は、特に認知機能や言語処理に課題のあるユーザーにとって、アクセシビリティと理解度を高める上で不可欠です。このアプリケーションを通じて、実用的で文化的に適切な語彙選択の指針を得ることができます。

AAC語彙選択の基本原則

効果的なAAC機器のための語彙選択は、いくつかの重要な原則に基づいています。これらの原則を理解することは、ユーザーにとって真に役立つコミュニケーションツールを設計するための第一歩です。

1. コア語彙とフリンジ語彙

コア語彙:日常会話の大部分を占める、高頻度で使用される基本的な単語群です(例:「はい」「いいえ」「食べる」「行く」)。文脈に依存しにくく、様々な状況で活用できます。

フリンジ語彙:特定の個人や状況に特化した、使用頻度は低いものの重要な単語群です(例:固有名詞、趣味に関する言葉、専門用語)。コア語彙を補完し、より個別化されたコミュニケーションを可能にします。

2. 語彙選択の主要基準

  • 頻度:日常会話でよく使われる言葉を優先します。
  • 機能性:基本的なニーズ、要求、質問、感情、社会的交流など、幅広いコミュニケーション意図を表現できる言葉を選びます。
  • ユーザー中心性:個々のユーザーのニーズ、能力、好みに合わせて調整可能であることを重視します。

3. 「やさしい日本語」の活用

文を短く、簡潔に。難しい言葉や曖昧な表現を避け、平易な言葉遣いを心がけます。視覚的な補助(絵カードやシンボルなど)も理解を助ける上で非常に有効です。この原則は、外国人だけでなく、認知・言語処理に困難のあるAACユーザーにとっても重要です。

ポイント:

  • 1文に1つのアイデア
  • 複雑な漢字熟語、敬語、外来語を避ける
  • 聞き手の視点からの共感

単語リスト

ここでは、レポートで提案されている必須日本語語彙をカテゴリ別に閲覧できます。下のボタンでカテゴリを選択し、検索ボックスで絞り込みも可能です。

日本語フレーズ ローマ字読み 英語相当 備考

🚨 緊急時および安全に関するフレーズ

これらのフレーズは、緊急事態や安全確保のために非常に重要です。迅速にアクセスし、使用できるようにしておくことが推奨されます。

日本語フレーズ ローマ字読み 英語相当 備考

まとめと提言

この語彙ガイドは、意思疎通困難者向けのAAC機器開発における重要な指針を提供します。効果的なコミュニケーションを実現するためには、単に言葉のリストを提供するだけでなく、その言葉がどのように機能し、どのようにアクセスされるかを考慮した設計が不可欠です。

レポートでは、効率性のための事前プログラムされたコアフレーズと、柔軟性とパーソナライズされたコミュニケーションのための生成システム(例:五十音/テキスト入力)という二重のアプローチの重要性が強調されています。

主な提言:

  • 優先順位付けされた語彙の組み込み:生理的欲求や緊急時のフレーズは、最もアクセスしやすい場所に配置します。
  • 「やさしい日本語」原則の適用:語彙選択と文構成において一貫して適用し、認知負荷を軽減します。
  • 語彙のカスタマイズと拡張性の確保:ユーザーや介護者が容易に語彙を追加・編集できる機能を設けます。
  • 多様な入力方法のサポート:シンボル、テキスト、手書きなど、複数の入力方法に対応します。
  • 視覚的および聴覚的表示の最適化:明瞭性と文化的適切性を確保し、コミュニケーション効果を高めます。
  • 継続的なユーザーフィードバックと反復開発:実際のユーザーからのフィードバックを収集し、改善を繰り返します。

これらの提言を実践することで、意思疎通困難な人々がより豊かで自立したコミュニケーションを実現できるAAC機器の開発に貢献できるでしょう。