江戸明治東京重ね地図
http://pasopia.velvet.jp/nota2/nota/?20160324195159
先日、横浜市歴史博物館の学芸員の方に教えて貰った「江戸明治東京重ね地図」というソフトウェアを購入しました。インストールしていろいろ試してみましたが、これぞコンピューターを使うことで初めて便利になったと感じる優れたソフトです。
現在の地図と明治時代、江戸時代の地図を重ね合わせることで東京の歴史がみえてきます。そして江戸時代、明治時代は過去の地図を参照に新たに書き換えて縮尺なども合わせてあるため、古地図と無理矢理合わせてみるよりは精度が良いです。また鮮明です。
そして検索機能が非常に優れています。江戸:大名、公儀、地名、寺院、神社、文化風俗の検索データが用意されいる。おもしろ所では鬼平犯科帳の1巻から登場する地名、寺院、大名、公儀など地図で見ることが出来ます。
また、自分で調べたことや思い出に残る場所等の記録を残すことが出来る「マイポイント」機能がついています。画像、地図などをリンクすることが出来る。コンピューターの特徴を最大限に発揮した非常に優れたソフトだと思います。地図好きには答えられない地図ではないでしょうか?
このソフトはWindowsXP全盛時代に発売されたソフトウェアですが、Winodws10の環境でもインストールでき、動作も出来ます。
発売元の仕様ではWindowsXP、2000、Me、98、7、8とありましたが、送られてきたDVDの箱には下記の動作環境になっていました。
インストールしようとDVDを挿入して自動でインストール画面が出るのを待っていても出てこない。仕方ないので、コンピュータでDVDを開いて、その中のSetup.exeをダブルクリックする。随分待っても何事も起こらない。DVDのデータを自分のPCにフォルダを作ってそこにDVDの中味を全てコピーする。そしてその中のSetup.exeをダブルクリックする。ようやくインストールが始まりました。10分程でインストール完了。ディスクトップに「江戸明治東京重ね地図」のアイコンが表示されるのでそれをダブルクリックして起動する。正常に動作しました。
Windows7、8、8.1、10ではインストールに少し工夫がいるようです。またタブレットPCには対応していません。もともとWindowsXP時代に開発されたソフトウェアなのでやむを得ないかな?Amazonの購入者の評価欄にWindows7にインストール出来なくて返品した旨書かれていたので、ちょっと気にしながら購入しました。(最悪の場合仮想環境のWindowsXPにインストールして使っても良いかなと思って)
今まで知らなかった江戸、東京の詳細を調べることが出来そうです。北町・南町奉行の場所、俗に言われている八丁堀(与力・同心の住まい)なども簡単にわかります。
町年寄の3家の位置なども簡単に調べることが出来ました。
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江戸の町人
町人は50万人位
町奉行・・・・南町奉行・北町奉行(2名)旗本 3000石位 3億円から5.1億円
与力・・・・・南町・北町それぞれ (25名)150石~200石 500~700万円
同心・・・・・各100人 30俵2人扶持=40俵=14石
八丁堀に100坪の宅地
与力・同心は一代限り、しかし実態は世襲だった。
町年寄・・・奈良屋(舘市右衛門)本町1丁目・樽屋(藤左衛門)本町2丁目・喜多村(彦右衛門)本町3丁目の3家(600両)・・・1両=10万円から17万円・・・6000万から1億円
名主・・・・220人
家主(大家)・・・江戸の町は1600町(俗に八百八町と言われているが)5人組を束ねる
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東京都区内に限った地図です。江戸時代を前期、中期、後期。明治時代を前期。昭和前期、戦後などの地図もあるともっと良かった。また東京だけではなく他の都市用もあれば良いかなと思いました。
江戸明治東京重ね地図
・安政3年(1856)期
・明治40年(1907)前後
・平成15年度の東京最新地図
動作環境
対応OS:WindowsXP、2000、Me、98
CPU:700MHz以上
メモリ:512MB以上推奨(128MB以上)
HDD:5GB以上の空き容量
発売年:2004年
発売元:株式会社エーピーピーカンパニー
江戸明治東京重ね地図
http://www.app-beya.com/work/layermap/edomeijitokyo