撮影目的(分野)に合せて
設定と撮り方を変える


人物 動く被写体 風景 夜景 マクロ
人物 動く被写体 風景 夜景 マクロ(接写)


1.人物(ポートレート)モード  

   @ 設定

      a.人物の立体感が出る(背景がたくさんボケる)ように
絞りを開く

オートモード 人物モード
  
   A 撮り方の基本

      a.焦点は目に合せる
        キャッチアイ(目の輝き)を撮る
       b.画面いっぱいに配置する      
人物配置例1  人物配置例2 人物配置例3
画面いっぱいに撮る 目を強調 画面を斜めに使用
      c.人物(被写体)を浮き立たせる
        ・被写界深度を浅くする

       e.逆光を利用し、立体感を出す(1)
            → レフ板または
強制発光(日中シンクロ)
逆光例 日中シンクロ
逆光 強制発光
   
   d.逆光を利用する(2) 
        → ファインビューポイントを探す
順光 斜め逆光
    順光 → 目の付近に陰が 斜め左からの逆光   レフ板、発光なし  


2.  スポーツ(動きのある被写体)モード

   @ 設定
  
      撮影モードをシャッター優先に設定する
             → 肉眼では捉えられない世界を表現することができる

      a.高速シャッター  動きを止めて撮る
       b.低速シャッター  被写体をぶらし、動きを表現する
             
*高速シャッターは露出不足に注意

動きを止める 流れを写す
高速シャッターで動きを止める(1/640秒) 低速シャッターで動きが「流れて」写る(1/3秒)


    A 撮り方の基本

      a.位置の移動の少ない動く被写体 
                → 高速シャッターで撮る

     b.カメラの方向に向かってくる場合 
                → 置きピン撮影
(シャッターは高速)
置きピン撮影1 置きピン撮影2
画面右中央の集団に置きピン
(注)置きピンとは被写体を撮る位置にシャッターを半押し状態で待つこと


c. 左右に高速で動く被写体
   → 流し撮り(シャッターは低速)
   
被写体の速度にあわせてカメラを振りながら撮る

流し撮り例1 流し撮り2 流し撮り3
オートモード(被写体のぶれ) 高速シャッター(静止状態 流し撮り(スピード感 大)
     
   
  e.スナップ写真
       予測が難しい不規則な動き

<撮り方>
・撮りたい写真のイメージを事前に描いておく
・露出、シャッター速度を事前にセットしておく
・決定的瞬間を辛抱強く待つ
スナップ写真


     
3.風景モード


   @ 設定
     前景から遠(背)景まで画面全体にピントが合うよう
絞をしぼる
     (パンフォーカス → 被写界深度を深く)

    A 撮り方の基本

    a.何を表現したいか(テーマ)を考え、その主役と脇役の配置を決める
      (単調な平面的構成を避ける)

風景
          
      b.見た目に面白い素材を探す
       (曲がりくねった道や川、断崖、奇岩など)
      c.特殊な環境の天候、時間帯を選ぶ
      d.三分割法を特に意識する
      e.アクセントをなるもの(ex季節感のある木や花)を盛り込む

     B 種類

         a.絵葉書のようなクリアーな風景写真 
                    → 正午の順光が最適
クリアーな風景写真1 クリアーな風景写真2
全画面にピントが合ったきれいな写真

   b.ドラマチック(光と影の強いコントラスト)な風景写真
     → 早朝、夕方の逆光など特殊環境がシャッターチャンス

ドラマチックな風景1 ドラマチックな風景2
夕日を浴びた並木道の紅葉 朝日に輝く木の葉
(注)露出、WBを変えて数枚撮って見ると異なる雰囲気の写真が得られる 

       

4.夜景モード

    @ 設定
        適正露出が得られるよう
シャター速度を遅する(くなる)
       
 但し、三脚使用が絶対条件

     A 撮り方の基本

      a.夜景のみの撮影 → 低速シャッターでストロボはoff

      b.夜景+人物の撮影 → 強制発光(スローシンクロ)
         (設定はシャッター優先(低速)またはスローシンクロモード)

夜景モード1

夜景がきれいに
撮れる
夜景モード2

夜景が見えない
夜景モード3
  夜景も人物もばっちり
低速シャッター
オート(ストロボ使用)
スローシンクロモード


5.接写(マクロ)モード  

   至近距離(50cm以下)の被写体を画面いっぱいに撮る(花や虫)
     @ 設定
        撮影モードをマクロモードに切り替える

     A 撮り方の基本     
       a.ピンボケ、手振れが起きやすい(要三脚)
       b.露出補正が必要になることが多い
          *撮影後はマクロ設定を解除すること

マクロモード1 マクロモード2 マクロモード3
          
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