RAW現像ソフト「Raw Therapee」(ロウ・セラピー)


RAW画像
RAW画像(ローがぞう、英: Raw image format)は、デジタルカメラなどにおける完成状態にされていない画像データのことである。英語でRawは「生」「未加工」を意味する。デジタルカメラやイメージスキャナ等における「未現像」データのことを指す場合が多い。CCDやCMOSなどの撮像センサーから出力されたデータをカメラ内部ではあまり加工せず、生に近い状態で保存したファイルを「RAWデータ」と呼ぶ。

 デジタル一眼やコンパクトデジカメの上位モデルでは、静止画のファイル形式として、通常のJPEG形式のほかにRAW形式を選べるようになっている。

 RAWデータは、カメラ内ではJPEGと同じように再生できるが、パソコンに取り込んだ場合、そのままでは表示できない。一般的なソフトで画像を表示・加工・印刷するには、RAWをJPEGやTIFFなどの標準的なファイル形式に変換する必要がある。その変換作業を「RAW現像」といい、それを行うソフトが「RAW現像ソフト」である。

RAWデータは12ビット(4192色)で色を現すが、jpgは8ビット(256色)です。
1200万画素程度のカメラで写真1枚のRAWデータは20MB、jpgで5MB程度となるので記録メディアは大容量の物を用意しよう。(16GB~32GB)勿論PCに取り込んでも大容量になるので注意が必要。

RAW現像の目的
RAWデータは、カメラ内で画像処理をほとんどしておらず、ホワイトバランスやカラーモード、シャープネスといった画質に関する設定が確定していない。そこで、これらの設定を自分の手で決めることが、RAW現像の目的です。したがってカメラ固有に設定されているパラメーターを自由に設定することによって画像の色調等をより詳細に調整することができる。

ただ、RAWデータをjpgやtiffに変換することが目的ではない。また写真撮影にあたっては構図、ピント、カメラぶれなど撮影の基本的な事項は抑えておく必要がある。画像処理が出来るといっても何でも出来るわけではない。また調整の仕方によってはカメラで出力されるjpgの方が綺麗で鮮明な場合がある。
RAW現像ソフト
RAW現像ソフトは大きく分けて、カメラメーカーが無償または有償で提供する「専用のRAW現像ソフト」と、カメラメーカー以外のメーカーが発売している「汎用のRAW現像ソフト」の2種類がある。

 専用ソフトは、そのメーカー製カメラのRAWデータのみに対応する。ホワイトバランスや露出補正といった一般的な機能のほかに、メーカー固有の機能を利用でき、レンズやボディに最適化された補正ができることがメリットといえる。多くの場合、専用ソフトはカメラに標準で付属。代表的な専用ソフトとしては、キヤノン「Digital Photo Professional」(カメラに同梱)やニコン「Capture NX」(別売)、富士フイルム「RAW FIlE CONVERTER EX powered by SILKYPIX」などがある。

 一方の汎用ソフトは、メーカーを問わず数多くのカメラのRAW現像に対応する。別途購入する必要があるが、その分、機能が豊富で現像の自由度が高い。複数のメーカーのカメラを所有する人にも便利だろう。代表的な汎用ソフトとしては、アドビシステムズ「Photoshop Lightroom」やアップル「Aperture」、市川ソフトラボラトリー「SILKYPIX」などがある。
無料のRAW現像ソフトとして、「Raw Therapee」(ロウ・セラピー)、UFRawなど多数ありますが、ここでは「Raw Therapee」を取り上げて説明します。

RawTherapee Blog
http://rawtherapee.com/
ダウンロードは
RawTherapee Downloads
http://rawtherapee.com/downloads

2013.05.30時点の最新版(Windowsの場合)
RT 4.0.11.1 for Windows XP 32-bit or newer 32-bit
RT 4.0.11.1 for Windows Vista/7/8 64-bit 64-bit
ダウンロード&インストール:RAW現像フリーソフト「Raw Therapee」
http://switch-box.net/download-install-raw-therapee.html
 Raw Therapeeの特徴
無料で高機能なRaw therapeeというフリーソフト
・編集項目はかなり多くてアンシャープなど様々な処理も用意されています。大抵のことは出来る。
・Photoshop・GIMPなどの画像加工としての関連付けをすることが出来る。
・市販ソフトと比べても遜色ない
・画像処理ソフトに一般的にいえるようにソフトの善し悪しより使う側の感性が試されるソフトです。
・日本語に対応している
・使い方はRAW現像を行ったことのある方なら簡単でしょう。
・rawファイルだけでなく、jpgファイルの加工編集が出来るのが便利。

Windows7などには64bit版も用意されている
Windows XP / Vista / 7 (32/64bit) / ubuntu / MacOSX


Raw Therapeeを起動してrawデータをプレビューしているところ

rawデータの編集画面(1)

rawデータの編集画面(2)

jpg画像の編集画面(1)

jpg画像の編集画面(2)

Raw Therapeeの環境設定画面
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