横浜都筑ACの紹介(ランナーズ7月号)

(本文) 「じゃあ、私はこの辺で……」1人が抜けたかと思えば、「どうも、こんにちは !」どこからともなく別の1人がヒョイつと現れて練習の輪に加わる。 横浜市都筑区の港北ニュータウンの一角にある鴨池公園.通称「まん丸広場」を 巾心に、毎週末の活動に励む「横浜都筑AC」.そのなにげない練習風景のひと コマである、1983年、都市再生機構によって計.画的に再開発された港北ニ ュータウンの住環境は、ランナーにとってはうってつけの練習場だ一「この辺一 帯が、まるで公園の数珠つなぎのようでしょ」広報担当の三宅千秋さん(56歳 )が話すように、新緑鮮やかで心地よい緑道がいくつもの公園を結んでいる。緑 道に信号は無い、あるのは250m間隔で設置された距離表示と、一定間隔に配 された管理の行き届いたキレイなトイレ,さらに、クロスカントリーさながらの アップダウンもついてくる「このクラブで半年も練習すればフルだって楽勝です よ」それはコースが物語っている、 1985年に結成された「横浜都筑AC」には現在、15歳から76歳、サブ3 から100?、250?のウルトラランナーまで、バラエティーに富んだ40人 が揃っている。「自分の能力に合わせて楽しく」地域の大人の集まりを標榜して いることもあり、義務や強制は無く白山な雰囲気だ.とはいえ、練習ともなれば 一様に真剣そのもの緑道の周回コースを各自のコンディションに応じて8?、1 5?、25?、40?とアレンジ、途中に決まった休憩場所を設けることでコミ ュニケーションを疎かにせず、前述のような途中帰宅や途中参加を可能にしてい る、一気兼ねなく練習に参加できるための工夫だ。 取材当日も、7月に行われる「富七登山競走」を控えたランナーから、キロ6分 ペースの一般ランナーまで、幅広い.面々が集結.。思い思いの距離とペースで メニューをアレンジし、ランニングを満喫していた。 「みんながいるから続くんだ.俺ひとりじゃ、こうは走れないよ」クラブの最長 老である高橋清松さん(76歳)はそう話して笑う.高橋さんは発足当時からの メンバーで、みんなは親しみを込めて“セイマツさん”と呼ぶ.聞けば、「第2 回東京マラソン」を5時間30分で完走した健脚の持ち主,今もなお、朝早くに ひとつ走りしてから午前8時の全体練習に合流するというバリバリの現役ランナ ーだ, 三宅さんはいう、「この緑道は僕たちの自慢の練習場。アップダウンはキツいけ ど、みんなと一緒だから楽しく走れますよ」 (下記は写真のコメント、タイトル他) 周囲を緑に囲まれた「横浜都筑AC」のホームコースー、気持ちよさもさること ながら、250mおきに設置された距離表示がポイント、、そして笑顔で手を振 るのは、クラブ最年長の高橋清松==セイマヅさん(76歳) 忙しい中、この日の練習に集まったの目15人.全40人の半分に満たなくとも 、笑顔が絶えない 新興住宅地は最良のRUNフィールモットーは「能力に合わせて楽しく マイペースと自由を象徴する亀のキャラクター,右手に持つのは、練習後にお決 まりのビールジョッキ